うつは精神疾患ですが、大元をたどれば脳の病気でもあります。うつになると、人が日常的に強いストレスを感じることでノルアドレナリンやセロトニンといった感情を司る脳内神経伝達物質の分泌量が大幅に低下してしまいます。その結果、無気力になったり、何に対しても興味が持てなくなったりといった症状が現れるようになります。他にも、脳内伝達物質が減ることで逆に感情が暴走してしまうケースもあります。セロトニンは感情のブレーキを司っているのですが、うつになりセロトニンの量が減ってしまうとそのブレーキも弱まってしまいます。その結果、一度落ち込むと際限なく落ち込み続けてしまいますし、怒ると際限なく怒り続けます。これを感情障害といいます。こういった無気力状態や、延々と落ち込み続ける症状というのは我々がよく知るうつの症状です。
うつになると、様々な問題が発展します。特に問題になるのは、日常生活への支障です。うつには三段階あり、最も症状がひどい極期になると日常生活を送ることすら困難になります。また、うつであるということを知られていない、または自覚していない状態だと人間関係にも様々な問題が発生し、あまりよろしくありません。会社だけではなく、家族や交友関係など様々な面で悪影響を及ぼす可能性が極めて高いため、自分がうつと疑わしい時は病院の診断などで状態のチェックを行ない、そしてうつだと判明した場合は、きちんと周知をするようにしましょう。
うつになった場合、病状を伝えて休職するのが基本です。もちろん、この時きちんと医師からの診断書を用意しておくことが重要です。うつは判別しにくく、また自己診断では信用が薄いからです。しっかりとチェックしてから休職の打診をしましょう。
うつの主な原因は日常生活にあります。主に仕事のストレスが関係していることもあるのですが、食事や睡眠が関係していることもあります。まずは日常生活をチェックしましょう。
もし知り合いがうつ病になったのなら、正しい付き合い方を覚えていないと病状が悪化してしまう恐れがあります。サイトなどで正しい付き合い方をチェックしておきましょう。
うつと栄養は実際には強いつながりがあります。また、栄養だけではなく食事という行為そのものもうつの症状を緩和させる効果があります。自分が食べている食事は効果的かどうかチェックしましょう。
日本のうつ病患者の推移ですが、増加傾向にあります。その理由の1つとしてうつ病の症状が知れ渡ったという面も考えられます。うつ病はセルフチェックも可能になったため、症状を確認しやすいです。
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